
最近のHIPHOPイベントには欠かせない存在となっているのがABEMAによる独占生放送ですよね。デカ箱のイベントを除き、月額1,080円のABEMA PREMIUMに加入していれば戦極、凱旋、真アド、口喧嘩あたりの人気大会は全て追加費用無しで生放送/アーカイブを楽しむことができます。
他方で気になるのがABEMAならではの制約やお金の話。自分は関係者ではないので妄想の域を出ませんが、MCバトル興行を考える上で大事な観点だと思うので少し語ります。
ABEMAとMCバトル団体の契約内容
今回のKOKはCyber Agentがスポンサードしていることが発表されましたが、このCyber AgentこそがABEMAの運営団体。昔そこそこ大きなブログ運営をしていましたが、その時に使っていたのがAmebaブログというサービスで、Cyber Agentの原点はまさにこのAmebaなのです。
さてこのAbemaとMCバトル団体ですが割とWInWinな関係であることは間違いないと思います。
Abema側は様々なオリジナルコンテンツを作成しており、MCバトルも大事な集客の1つでしょう。実際に自分もバトル目当てでプレミアム会員に登録しており、生配信の視聴者数のデータはないものの、そこそこの集客ができているのではと思います。
ちなみにアーカイブ動画の再生数はユーザも確認できるのですがほとんど伸びていません。これは配信後に残る「見逃し配信」を楽しむユーザが多いからで、試合毎にカットされたアーカイブ動画は正直魅力に欠けるからではないかと考えています。権利上の問題がないのであれば、見逃し配信の視聴期限は無くしたほうが良いと個人的には思います。
とはいえカメラマンや機材等、ある程度のお金がかかるのは明確なわけで、MCバトルのユーザ年齢層はどうしても低いでしょうから、月額課金ユーザがどれくらい居るかは読めず、ABEMAとしてペイできているかは少し気になる部分です。ここで思ったのが、タレントとかを呼ばなくても良い分、意外と予算的に認められている説と、実はMCバトル側からお金もらってる説です。
バトル団体としてはブームを長続きさせ、集客のために生配信というのは非常に効果的です。とくにMCバトルというのは割とパイの取り合いという部分があって、安定して集客が見込める有名アーティストのライブ等とは違って特にかくブームの長続きが重要。となった時に各団体が定期的にイベントを打って、それをABEMAで流すというのは大きなメリットとなります。またABEMAが配信する=団体側でカメラ機材や撮影者を用意しなくて良いのもデカイです。岐阜の口喧嘩祭ではABEMAの配信はありませんでしたが、その分HIKIGANE SOUNDのメンバーの方が撮影等を実施されていました。あれも趣あって良いのですが、団体側としてはやはりABEMA利用が楽です。
他方でABEMAに金を払っているのであればYoutubeでの試合公開をベストバウトに限定する必要性があまりなく、なんでもかんでも公開して収益にすれば良いと思われます。あるいは実はMCバトルのYoutube動画の収益はAbemaに流れるようになっているとか、みたところアフィっぽさはありませんがYoutube動画経由でAbema登録された場合にバックがあるのではとか。とも考えたのですがYoutubeの一部動画は動画の最後で明確にAbema登録を促すようなものになっていたりするので、結局ここじゃないかというのが現時点での持論です。
要はWin Winの関係であって、どちらも金は払ってない、対等な関係節。
どちらにとっても恩恵大きいので、どちらかに優位性をもたせる話ではないと思うんですよね。Abemaの配信が始まって、例えばAbema出演NGのCHEHONがバトルに出なくなったとか、権利の関係から流せるビートに制限ができたとか諸々の問題も指摘されていますが、MCバトルブームを長続きさせるためにも大事な協定であることは間違いないので、自分は今後も続けてほしいと期待します。
運営費の話
最近のMCバトルの賞金安すぎると思いませんか?なんだよ30万って。優勝賞金って年々下がってきている傾向で、今はどの大会でも30万ばっかり。KOKの300万に箔を付けるため?とはいえ少し安すぎるというか舐めていると言うか。というのが金額だけを聞いた感想なんですが、今のMCバトルって参加MCに対してギャラが出ているので、MCとしてはバトルに出演するだけで収入になります。人気MCは物販の売上も半端なく、シール1枚1000とか普通に考えたら意味不明な金額で売り出すわけです。
あれは実質写真とるためのものなのでシール自体の価値を考えなければ良い選択肢。
要はタオルやらTシャツやらは若干値段するし、中高生が多いMCバトルの顧客でもMCとの写真撮影ができるようにするための優しさ兼無料じゃねえよっていう牽制。
となるとMCにとってはMCバトルの成績ってどうでもよくて、KOKがかかっているとかであれば別として、バトルに出演して物販やるだけである程度食っていけるわけです。これが音源やらないMCが叩かれる原因でもあるわけで、インフルエンサーやらとやっていることは何ら変わらないわけですが、この自体を招いたのが賞金安すぎ問題。MCバトルの賞金って優勝者のみ、かつ30万って、こんなのモチベ上る人は一握りでしょうと。LUSHBOM MCバトルが評価されているのは高い賞金によるモチベ向上と優勝者以外にもファイトマネーが出るところにあって、それもある程度しっかりした金額なのでモチベも上がるでしょうと。
となったときに、本当に賞金もっと出せないの?っていう話があるわけです。
良い題材ないかなと考えて、口喧嘩祭はちょっと毛色が違うので除外、わりとシンプルな興行かつ人が入ってたやつが良いなと思い、地元名古屋開催の32章で考えてみます。

まず会場が1792人(1F 1600人+2Fが192人)
2Fは基本売り切れ、1Fはチケット9割が売れたとして1440枚、うち先頭300人くらいがファストパス購入者となります。となると1階通常で6980 * 1140 = 10,051,200円, 1Fファストパスが8980 * 300=2,694,000円, 2Fが8980 * 192 = 1,724,160円で合計14,469,360円。
ここからコストを引いていきます。まずZEPP名古屋の会場費を調べましたが出てこず、大体照明込で200万くらいではないかと思います。次にギャラの相場がわかりませんが傾斜は当然あって、MC/DJ/司会は交通費込で20万くらい?と予想。(前にDOTAMAとボンズさんの発言よりサミットのギャラより類推。この規模感であればそれくらいで妥当なんじゃない?)ゲストライブは未知数ですが人によりかなり違うはず。33章のラルフなんかは100万超えるんじゃない?紅さんはわからんけど仮に100万としておきましょう。あとはフライヤー作成はこのレベルなら50万あればできそう、宣伝はどれくらいのレベルかしらんけど最近はインスタで広告見るし200万くらい使ってる?撮影は上の通りABEMA持ち計算。
会場2,000,000
出演者ギャラ5,600,000
宣伝など2,000,000
残り4,869,360
もちろんサイレントコストとして楽屋の弁当とか、スタッフの移動費とか、あとは実はギャラがもっと高いとか、MC正社員の豪遊費とか色々あるんだろうけども、会社のホームページもまともに運営できない、ドメインも取らずヤフーメールをメインで使う会社の割には十分余裕があるなと思います。
賞金50万~100万くらい余裕で出せるだろ。
原価を考えるなとは言うが
イベントって経験が大事であって、運営資金や取り分を考えるなんて…!というのはわかります。わかりますけども、今のMCバトルの課題の1つに賞金の問題が確実にあって、本当に賞金上げるってそんなに難しいの???っていうのを明確にするのは大事な工程です。賞金って大会の盛り上がりに寄与する大事なポイントなので、MCのやる気を促進できるような金額設定と資金の使い方をしてほしいものです。あと戦極の悪口になっちゃうけど、ちゃんとドメインアドレスとれよ。ホームページも作れよ。ここに書いちゃったら誰か抑えそうだけど、今だったら.comでも取れるぞ?というか取っちゃおうか?ブランド価値とか経営とかそういった部分が全くわかってなさすぎ。

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