KING OF KINGS 2024 感想

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王の中の王を決める戦い KING OF KINGS 2024 豊洲PITで行われたGRAND CHAMPIONSHIP FINALを観戦してきたので僭越ながら細かくレビューさせて頂きます!この記事は大会のネタバレを含みますので、まだ見ていない方やこれから見ようと思っている方はご注意ください。ではいざ!!

大会情報

KING OF KINGS(以降KOKと記す)は協賛大会にて優勝/準優勝もしくは高い戦績をおさめた16人のMCによるトーナメントです。イロモノはなし、かつ成績優秀者が集まっていることに加え、賞金300万ということもありMCのやる気も高く、ベストバウトが多数生まれることが知られています。

今回は面白い試みとして?やむを得ない理由として?真アドレナリンの協賛大会にて1位・2位が共にKOK内定済だったため、KOK開始前に3位決定戦のような形でKOK参加者を決める異例の方式が取られています。後述しますがこれが非常に良かったです。

物販は事後。

現場移動~開場まで

豊洲PITは東京メトロ豊洲駅から徒歩15分程度です。遠方から来る方は東京駅>品川駅かな。ゆりかもめを使い新豊洲駅まで行けば近いですが、多くの人が豊洲駅から歩きます。わりと距離があるのと、豊洲PIT付近はあまり時間を潰せる場所が無いので、開場15分前くらいに到着すればロッカーへの荷物預けも含めて余裕です。なおロッカーは300円で鍵タイプ。無くさないように注意が必要です。個人的には豊洲駅から歩くのがオススメ。というのも豊洲PIT~豊洲駅は昼間も夜も景色が最高なのです。バイブスぶち上がること間違いないので、是非徒歩で行きましょう。

今回はファストパス無しのため、入場は完全な整理番号順。ただしチケットの購入タイミングによりAから始まる番号とBから始まる番号があり、Aの人が先に入場します。自分はチケット販売開始して即買ったつもりでしたが、整理番号は56番と遅めで中央最前を陣取るのは厳しかったです。普段は余裕の一桁なので甘く見てましたが、流石はKOKと言うべきでしょうか?なおドリンク代は600円で、交通系電子マネーまたは現金が使用可能です。豊洲PITはドリンクカウンターをスルーできるため、ドリンクを受け取らずに開場に直接入るのが最速ですが、今回はロッカーに飲み物を入れてしまっていたので、先にドリンク交換してから入場することにしました。これも会場入りが少し遅れた理由の1つでしょうね。

普段はMCバトルのチケットというのは何らかの大会の最後に告知があり販売アナウンスされることが多いのですが、実際にはMCバトルの途中のきりの良い時間(18:00とか19:00とか)にサイレント販売開始されることが殆どなので、現場だと難しいと思いますが、ABEMAで見ている方は都度イープラスを確認し、チケットが販売されていないか確認するようにしましょう。

あと開場の場所取りですが、基本的には中央が最前列中央が人気でそこから最前列が埋まり、次に2列目中央あたりが埋まり、その後は少し下がって1つ目のポールが埋まります。距離は少し離れてしまうものの、段差があり少し目線が高いため非常に見やすく、何よりポールがあるので長時間でも楽です。KOKは円形フィールド設置の都合上、最前列のポールは備え付けのものではなく少し背の低いものであるため、あまり体重をかけられるようなタイプではありません。従い最前列の拘りがなければ、1つ目の段差最前を確保するのも非常にオススメ。自分は今回前から2列目中央を確保しました。

開演まで

会場入りするとKOKの代名詞でもある円形のフィールドと審査員用のランプが。また前面モニタを3枚使用し、凄みのある開場づくりです。特にサイドのモニターには解像度を落とした?というかそういった加工の映像が出力されており、演出表現として秀逸です。

開演までの間はDJ KOPEROのDJタイムにMAKA/2FACEの相乗りといった形で開場を盛り上げます。普段のMCバトルだとDJ YANATAKEのDJタイムが名物ですが、選曲が毎回似偏っているので現場慣れすると飽きるんですよね。バトルによってはNONKEYさんが来てたり、これはレアケースですがDJ RYOW&GOTO、DJ CHARI & DJ TATSUKIみたいなゴールデンペアが来ていたりすると盛り上がりは違います。このレベルでないにせよ、シーンのマンネリ化が叫ばれる中、DJタイムの重要度を考えるのであれば、YANATAKEさんにサイドMCを付けるか、あるいは出演者のショートパフォーマンスをやったりすれば開場の盛り上がりに大きく貢献できると思います。前にCHAKAのDJタイムが死んでたときにKTRが曲を披露したのを思い出しますね~。

アドレナリン代表決定戦

KOK開演の30分前、17:30より9for vs ニガリのアドレナリン枠争奪戦がありました。司会はACEとHIDEが来て担当。サイドモニターにアドレナリンの旗が映る演出は最高でした。すでにYOUTUBEにアップロードされているので見ていない方は是非!ただ開場ではだ~ひ~が言っているように音響の問題があり、どちらのMCの声も聞き取りにくかったです。自分も動画見返しましたが、ああこんなこと言ってたのか!ということが多々あったので、声の通りも大事な採点基準に。

現場に居て驚いたのが、熱量がやばいんですよ。湧き方、歓声がデカイのはもちろん、とにかく熱い。開場の熱気が凄まじく自分も上着を脱ぎました。個人的な感覚としてはバトルサミット2より遥かに凄かったと思います。ああこれは神大会だな、KOKすげえなってなった瞬間でした。

ちなみに自分の感想と判定は以下の通り。動画あるから割と詳しく思い出せる。

延長前 → ニガリ

開場での声の通りは圧倒的ニガリ。9forは何言っているかよく聞こえない。9forバイブス良かったのに4バース目が若干失速。ニガリの「見た目はボロでも最高級品」が刺さりまくった。

延長 → 9for

9forのリズム感が上手い。ニガリの1バース目のミスからの2バース目リカバリは見事。ただ首吊の話に突っ込みすぎて事故った感じ。あと「話なんねえ」って9forが入ったときに、またそれでバース埋めるのかって減点したけど、「これが口癖」と言ったときに、ああ本人としてはちゃんと自覚してるんだなというのと、この1文の有無でただの隙間埋めがどうかというのが変わって感じられたというのがあって、4バース目正直微妙だったけど総合9forにしました。

結果は9forがアドレナリン枠としてKOK本戦へ。
今思えばここでエンジンかけちゃったんだよなあ~~~と。

代表決定後、今からKOK始まるぞおおおおみたいな煽りがあって、まだ18時なってなかったので開場が少しどよめいたんですが、結局そんなことはなく、KOPERO&MAKA&2FACEの時間に。いよいよ本戦。

ゲストライブ

般若は神。「あの頃じゃねえ」1曲だけど、当然みんな歌える名曲だしサビ合唱たまらん。
最後のスポットライトの演出がカッコよすぎて泣きそうになった。

53さんのライブはちゃんと事前に予習できるようKOKに曲合わせてリリースしたのが良き。それもあんまり日が経っていないのが新鮮さもあり、去年のLIBROステージのビートがKOKに映える。「カルチャー使っていっちょ金儲け」で合唱起きたのはこれがなきゃできないし盤外戦術込みで最高の演出ができたと思う。

本戦開始

試合内容の前にシステムの話を。

  • 今回マスターのミスが多い。
    あとウィニングラップはボイパじゃないほうが良い。
    あとここでこそチャンピオンライブやらない?来年ゲトったビートでやるからいいのか?
  • クレーンカメラが画面によく映り込むが、模様みたいで割とあり。
  • サイドモニターはMCの姿ドアップそのまま表示みたいな感じ。開場広いからこれが正解かもしれないが、戦極みたいな若干加工かかったオシャレなディスプレイでも雰囲気あって良いかも。
  • ラウンドガールはちょっと反応に困る笑 うおおおおおおおおって言えば良いのか?
    一応開場3方向全てにパフォーマンスしてくれるが、開場左側だけやたら盛り上がってた笑
  • 2回戦と3回戦の先行後攻をどうやって決めているのか教えてほしい。
    最初から決まっていますってさらっと言うんじゃなくて、裏でコイントスしてんのか、運営が決めてんのか、スコアとかで客観的に決めているのか。これ納得感のために結構大事。
  • サプライズビートが無し。名古屋の民としてはそりゃRYOW/SPACE DUST CLUBを期待しちゃうけど、去年のSIMON JAP STAGEも十分驚いたし、これだけの大舞台ならZOTとかKOSHYレベルがあっても良いのかなと思ったりなんかして。
  • 審査員6点+観客1点は審査員制の正解だと思った。
    特に53 / 崇勲の2名が良き。53はシャバ僧に入れねえだろ・・・とか心配してたけど結果としては良いアクセントに。最後の9forのくだりは面白かった笑
  • 事後物販まじで退場ダッシュやめてくれ~~整理番号早い人は確実にビリになる。
    ファストパスないからこの前の口喧嘩祭VS戦極みたいに牽制もできんし。

ではいよいよ各試合の話を。カッコ内に自分が手上げたほうを書きます。
あとどうでもいいけどキングオブステージって言葉安売りすんな。使いすぎ。

ROUND1

呂布カルマ VS CIMA → CIMA(呂布カルマ)
本名「三嶋」のくだりが美味かったし、流石のアンサー力。CIMAはバイブス凄いけど毎回同じで退屈。

KOOPA VS GIL →GIL(GIL)
KOOPAのラップを聞くのは初。ちょっと攻め方というかスタンスがきついのとGILのアンサー力に全く太刀打ちできてない。

ミメイ VS lonelow → 延長(ミメイ)
ミメイ VS lonelow延長戦 →ミメイ(ミメイ)
普段のやり方はあまり好きじゃないけど、今回のミメイは好印象。ちょっとウルッと来た。lonelowはミメイ相手の攻め方毎回同じでつまらん。

裂固 vs 9for → 9for(9for)
間違いなく裂固は好きなMCの1人なんだけど、今年前半の勢いが無い、大体ワンパターン、韻の内容が悪いわけじゃないけど相変わらずパンチラインが無い。

K-rush VS SIMON JAP → SIMON JAP(SIMON JAP)
SIMONさんって固い韻踏むわけじゃないし今のMCバトルの「湧きやすい」ところからは離れたラップではあるんだけど、重いパンチ1発でKOしていけるスタイル。K-rush毎回同じ。

KOPERU VS T-TANGG → 延長(KOPERU)
KOPERU VS T-TANGG → T-TANGG(T-TANGG)

これね~~~1番悩んだ。序盤のKOPERUの乗り方やばかった。あとステージングがエグい。対してT-TANGGはいつものペースだけどイマイチ乗り切れない印象だがステージングは渋い。スキル的にはKOPERUだと思ったけど、ビートアプローチはT-TANGG派、、総合的にKOPERUにしました。延長線はT-TANGG圧勝。1回目が良すぎて明らかに燃料切れって感じだった。

輪入道 VS LOWCH → 輪入道(輪入道)
文句なしで強い輪入道。LOWCHは初めて聞くスタイルだし他にはあまりない表現だから開場としては少し湧き辛い印象を持った。もう少しプロップスとスタイルが広まってればワンチャン。聞き慣れてないっていうのが大きな差になってた印象。

杏地 vs S-kaine → S-kaine (S-kaine)
S-kaineがセコンド含め完全にペース掴んでいたけど、内容的には杏地かなり好みだった。総合的なかっこよさでS-Kaineに軍配。あとTIGHTBOOTHのデニムジャケ似合いすぎ。

ROUND2

GIL VS CIMA → GIL(GIL)
アンサーレベル違いすぎ。「プレッシャーがどれだけ重くなっても足跡を残す」で決まった。

9for VS ミメイ →9for(9for)
9forなのは明確だったんだけど内容は最高。いい試合だった。
ミメイかっこよかったな~~~ちょっと見方変わった。

SIMON JAP vs T-TANGG → SIMON JAP(SIMON JAP)
SIMONのパンチっていうよりかはT-TANGGの失速が目立つ

輪入道 vs S-kaine → 延長(輪入道)
輪入道 vs S-kaine 延長戦 → S-kaine(S-kaine)
延長前で輪入道圧勝だと思ったけど延長で驚き。

SEMI FINAL

9for vs GIL → 9for(GIL)
この大会で1番納得できん試合。
圧倒的にGILだったと思うけどなあ。。。。

S-Kaine vs SIMON JAP → S-kaine (SIMON JAP)
今回のKOKで1番好きな試合。Youtubeにアップされないかな・・・されないだろうな・・・セコンドへの攻撃からのダンサーのくだりが最高だった。ユーモア含めSIMON JAPがイケてたし決勝で見たいなと思ったけど、S-Kaine派の意見もわかるから異論なし。セコンドの威力やばいけど立派な戦略。

FINAL

9for vs S-Kaine → 延長(9for)
9for vs S-Kaine 延長戦→ 9for(9for)

これは延長前で9for圧倒的だったと思うけど理解はする。S-Kaineは開場の雰囲気を持っていこうとしてた。延長の審査員が綺麗に3vs3で割れて、客判定の存在感を出せた良い試合。最後の判定のときに「あれ、これどっちや??」っていう空気感と、自分の勝利に気づき飛び跳ねる9for、崩れ落ちるS-Kaine、そして終始一人で戦うことを主張していた9forに仲間が集まってくる様子。開場のステージ近くじゃなきゃあのリアルは体験できん。他のMCだってそうで、別にセコンドつけようと思えば付けられても、あえて付けないという選択肢を取ることもできるわけで、9forはそうしたわけだよね。セコンドに声を掛ける戦い方はSIMON戦でも見たなって思ったけども相当効いていて、最後のあの様子込で9forの勝ちで間違いないと思う。

ニガリとの代表決定戦があったのも大きいかもしれないけど、ほとんど失速なく、しかも選べるときは全部先行とって最高のパフォーマンスを見せてくれて本当に楽しかった。

総評

最高だよKOK。開場の雰囲気、演出、審査、ビートすべてが満点。
システム的な部分で課題は感じるけど全く問題ない。他に優先したいことがあったりで、2025年はMCバトルのイベント参加は控えめにする予定だけど、KOKだけは次も行くから。マジで最高。

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