前回までで準備編は終了。アナハイム遠征記の第三回ではいよいよ日本出国からロサンゼルス移動までの流れについて詳しく記載していきます。
前回の記事はこちらから
概要
今回採用した移動方法は次の通りです。
| 経路 | 移動手段 | 備考 |
| 名古屋→品川 | 新幹線 | 結構前に予約して窓側キープ |
| 品川→空港第2ビル駅 | 成田エクスプレス | 降車駅を完全にミス |
| 第2ターミナル→第1ターミナル | ターミナル間移動バス | |
| 第1ターミナル→ロサンゼルス国際空港(LAX) | ZIPAIR ZG024 |

国内移動
大変悲しいですがコロナ禍以降、中部国際空港発の北米行き便は死滅しています。
従いましてまずは関空、成田、羽田まで移動しなければなりません。移動手段は新幹線プラスアルファ、飛行機、バス等がありますが、今回は移動時間とコストを考慮し、成田まで新幹線+成田エクスプレスのルートを採用しました。セントレア→成田のルートも金額差大きくないので考えましたが、待ち時間が結構長く、セントレアまでの移動がそもそも発生することもストレス溜まりそうでやめました。
新幹線は早めに予約して窓側を確保するのが快適に過ごすポイントです。移動中常にスマホ充電できたり、2人側だと富士山が見えたりとテンションあがります。またスーツケースは「特大荷物スペースつき座席」か「特大荷物コーナーつき座席」の予約をお忘れなく。時間帯によっては確保できない場合もあるので、出発時間をずらしつつ希望の席が取れる便を選定してください。
品川到着したら在来線乗り換え口より成田エクスプレスへ。所要時間的には東京駅まで新幹線で移動し、そこから成田エクスプレス乗り換えでも全然良いのですが、品川発の方が荷物置き場が空いているので確実にスーツケースを載せられるという点で品川発を選択しました。しかしながら成田エクスプレスはかなりガラガラで、混雑を考慮する必要はあまりなかったようです。
さていよいよ成田駅、というときに問題発生。成田駅はフルキャリアが第1ターミナル、LCCがその他のターミナルという傾向があり、何も考えず第2ビル(第2/第3ターミナル)で下車してカウンターのあるターミナルを探したのですが、ホームページを見ると第1ターミナルと記載があります…。ZIPAIRはLCCでありながら贅沢にも第1ターミナル(涙)ということに降りてから知りました。
電車での移動も考えましたが、成田空港線はスカイライナーにせよ成田エクスプレスにせよ普通電車にせよ本数が全くありませんので電車移動はかなり待つことになるため、まずはターミナル間移動バスを利用することに。ちなみに歩いていくことも考えましたが現実的ではなさそうです。利用方法は第2or第3ターミナルに1度入り、各ターミナルの標識に従いバス停へ。バス停でターミナル間移動バスを探して、第1ターミナル行きに乗り込みました。所要時間数分で無事に第1ターミナルへ到着です。
なおこの日は前日時点でLAX発便の遅れに伴い、日本発が1時間遅れとの通知あり。ですが新幹線の時間は特に変更せず、成田で余裕をもって待機する選択をしました。
チェックイン

ZIPAIRは事前にオンラインチェックインが可能なのですが、実は事前にトライしてみたものの何故か正常にチェックインできない状態だったので、今回はチェックイン機を使ってみることにしました。どちらにせよ受託手荷物があるので大きな問題ではない…つもりでした。
ZIPAIRのカウンターは第1ターミナルの4F北ウィングにあります。看板に従ってチェックイン機でのチェックインを試みたのですが、やってもやってもエラーでチェックインできず。同行者は問題なくチェックインできたので若干焦りが生まれます。これひょっとして飛行機乗れないパターンなのではと…。恐る恐るカウンターに並び事情を説明すると、スタッフの方が複数人で相談を始め不穏は空気に…。体感10分くらい待ったくらいで驚きのの言葉が「システムトラブルでチケットが発券できない状態なので、手書きで航空券を用意しました。これで搭乗してください。」とのこと。頭にはてなマークが大量発生する中、手渡されたのがこれです。

ある意味レアですよね。今まで海外渡航経験は何度もありますが、スーツケース開けさせられたり、追加セキュリティチェックを受けた経験は数あれど、まさか手書きの航空券を渡されることがあるとは。ちなみに保安検査場のゲートや搭乗口に読み込ませるバーコードが付いていないので、係員に提示して確認してもらい通ることになりますので若干時間はかかります。ただ驚かれるような反応はなかったので、自分が遭遇したことがないだけで空港スタッフとしては珍しくないのかも。
そして輝くSSSSの文字が。こちらは「Secondary Security Screening Selection」の略でアメリカ便限定の要素らしいです。追加セキュリティチェックに選ばれちゃったことを意味します。詳細は別途。
なおカウンターではチェックインと合わせて受託手荷物の引き渡しがありましたが、この際手荷物の重量チェックをおこない、問題なければ印として手荷物にタグを取り付けられます。この際、そこそこの水分を持っていたので重量がかさ増しされていましたが、保安検査場でどうせ捨てるしとその場で取り出し重量測定、無事に問題なくクリアできました。
チェックイン後は身軽になったので、成田空港の非制限エリア(出国する前に自由に動けるエリア)にてフラフラと時間を潰し、忘れなく飲み物を捨てて保安検査へ。ペットボトル等は保安検査上前にも捨てる場所がありますので大丈夫。成田の保安検査はスムーズでほぼウォークスルー状態でした。保安検査を終えると出国手続きを実施し制限エリアへ。
出発

成田第1ターミナルの制限エリアはそこそこの広さではあるものの、意外と売店が少なく使い勝手は良くない印象です。飲食店も魅力的なものが少ないですが、今回は大きな買い物ミッションが。ZIPAIRは機内食が有料なので、事前もしくは登場後にオーダーするか、なにか食べ物/飲み物を持ち込む必要があるのです。LAXへのフライト時間は8〜9時間ほど。飲まず食わずでは流石に厳しい長時間フライトですので、ある程度買い込んでおく必要があります。食べ物は空港外で買っても良いですが、飲み物は保安検査で没収されてしまうので、出国手続き後にまとめて買ってしまうのが楽です。ちなみに持ち込んだアルコールを飲むのは禁止なので気をつけてください。機内で実際に注意されている人がいました。
制限エリア内でこういった買い物ができるのはセブンイレブンくらいです。7〜8年前に成田を何度も利用していた時期の記憶と比較するとかなり老朽化してるな・・・という印象を持ちましたが、それでも制限エリア内の大人気店。かなり待ちます。ここで500mlのお茶・水を2本とおにぎり/サンドイッチ等を購入しました。必要な量は人それぞれですが、最悪機内でドリンクが足りなくなっても機内販売で購入できます。それもお茶500mlで250円とかだったので全然高くなく良心的。余っても飲み物であれば入国時は没収されないので問題ありません。(食べ物は色々制限あるので注意)
買い物を済ませ、一風堂(行列エグいですが回転早いのですぐに入店できます)で出国前最後のラーメンを味わった後、搭乗時間になったら指定のゲートに向かいます。搭乗順は優先搭乗→番号が後ろの人→番号が前の人という順番。わりと航空会社だったり空港によっても個性ありますよね。
これが少しわかりにくいのですが搭乗口の周りに列が2つでき、先に列が動いている方が優先搭乗+先に搭乗するグループといった感じ。十分に案内されていないので、皆さんどちらに並べばよいかわからず…といった感じです。そして自分は手書きチケットでしたので少しチェックに時間がかかりましたが問題なく搭乗…とはいかず。SSSSとマークされた方は地下のセキュリティチェックがあります。白い付箋みたいなものをバッグ等や服、靴等にこすりつけ、検査装置にかけて完了という流れでした。所要時間は2〜3分なので大した足止めにはなりませんがドキっとしますよね。
機内

ここは箇条書きでポイントをいくつか。
- パーソナルスペースの広さはフルキャリアと同等。LCCぽい狭さは感じません。
ただ机の高さ的に、前に伏せて寝るのは難易度高いです。 - 有料の座席指定をしない限り、席は完全ランダム。ただし同行者と一緒にカウンターでチェックインした場合は隣の席にしてもらえる場合もある模様。
- 座席が空いている場合は追加の席を購入することで移動したり広く席を使ったりすることが可能。希望する場合はCAさんに相談すること。(2つ以上連続で空いている席ありますか?等聞いている方が何名かおられました。)隣の席が空いている場合は迷わず課金して抑えたほうが良いです。価格は数千円レベルであり相当安くコスパ最強。
- 機内Wi-FIには期待しないほうが良いです。ほぼ使えない。
フライトモニターとモバイルオーダー専用と考えてよいです。 - 備え付けのモニタはないので、スマホかタブレットに映画や音楽を大量にダウンロードしておきましょう。自分はディズニー作品を浴びるように見ました。
- 電源供給はACアダプタ方式。USBポートではありませんので、電源アダプタを忘れずに機内手荷物に入れておきましょう。
- 席は通路側でした。トイレ行きやすく楽ですが、モバイルオーダー配送やゴミ回収でCAさんの移動がやたらと多く結構睡眠を遮られるので難しいところ。結局一睡もできませんでした。自分は窓側の席派。真ん中はどっちつかずでソロだと辛い…。同行者がいるならそれも良し。
- 席の頭の部分の枕?は左右をおこすことで首の支えになります。ネックピローいらず。
- 機内は鬼の乾燥です。喉やられるので若干息苦しくてもマスクは必須。
- 体温調整しやすい服装にしてください。自分の場合、往路は寒く、復路は暑かったです。
- 機内の快適グッズ的なやつ(いつも)ほとんど持っていきませんでしたが、機内靴下とスリッパはあってもよかったかもしれません。
- その他、飛行機に対する不満は全くなし。ただ受託手荷物を有りのZIPAIR価格からプラス3万円くらいでJALが使えたので、だったら自全席指定できるメリットとかも含めてJALの方が良いかもしれません。どうせお土産でスーツケースパンパンだから機内手荷物じゃ足りんし、次は普通の航空会社を利用してみたいなと思ったりもします。
入国

ほぼ定刻通りLAXに到着!!ですがここからが鬼門。
そう、アメリカ恒例の(色々な意味で)手厳しい入国審査です。
- 入国審査の待ち行列が凄まじい。朝早い時間(08:00頃)ということもあり、入国カウンターがあまり動いておらず列がなかなか進みません。結果として入国審査を受けたのは10:00過ぎでしたので、2時間以上並び続けたことになります。1日目の時間確保という点では朝便は大正解なのですが、この待ち行列の長さは体に応えるものがあります。
- なお米国在住者とビジターはカウンターが別なのですが米国在住者のカウンターが空いていたら、一定量の人をごそっとビジター→米国在住者のカウンターに回されます。係員が来て誘導し始めたら付いていきましょう。誘導が雑なのでここで若干前後が代わったりしますが気にしない笑
- 肝心の入国審査です。自分の周りは日本人が非常に多かったのですが、自分たちの前の中国人?と思われる方が鬼のように詰められてまして、、、「おい呼んでないのに線を超えるなお前」「早くIDだせ」「で?さっさと書類をみせろ」「は?お前は何を言っているんだ?」という審査官の怒声が聞こえてきたことで日本人集団に戦慄が走っていました。あのカウンターはやばい、絶対嫌だ、怖すぎると。結束する日本人。そして自分達はズバリそのカウンターに(笑)。やっちまったなと。
- 前の方の詰められ方とは裏腹に、我々の審査は非常にスムーズで終始フレンドリーでした。落差。またこれは地域に依るのかもしれませんが、今回は同行者も同じカウンターへ行き一緒に審査を受けるスタイルです。なお事前にホテルの予約画面、ディズニーチケットのバウチャー、航空券の予約画面を印刷したものを携行していました。
監「次!!」
自「おはようございます。はい、パスポート。」
監「はいおはよ。ビザかESTAどっち?
自「ESTAです。」
監「旅行は何日?」
自「4-5日です。」
監「わかった。じゃあ指置いて。右手からね。4本。」
指紋読み取り機へ。
監「OK。じゃあ親指。日本の天気はどんな感じ?」
自「あ〜〜ごめんなさい。なんて?」
監「日本の天気。実は来週日本行くんだよね。次左手ね。」
自「あーほんとうに?どの辺ですか?」
監「◯◯。」
自「あ〜〜じゃあLAと同じくらいだと思う。ちょうど過ごしやすいシーズンだと思います。」
監「そりゃいいね。はい、連れの人も指紋。あ〜〜読み込まないね。ハンドクリームある?」
自「あるけど効果あります?」
監「あるある。大体ハンドクリームでどうにかなる。」
ハンドクリーム塗ってみる。
自「これでうまくいくと良いけどね」
監「だね〜〜〜ほらうまくいった。OK。じゃあ楽しんで!」
滞在目的なんかも聞かれず、雑談して終わりです。ドキュメントは何も使わず。 - 荷物受け取りレーンに行く。しかし入国審査に2時間以上かかってるわけで、当然のように荷物はありませんし、自分たちの荷物がどこに流れてきたかも不明。色々と探し回りましたが見つからず結構焦る。係員に聞いてみるも、知らないとの回答ばかり…。が、モニターの前でバインダーを持っているそれっぽい人に聞いてみたところヒット。レーンの場所を教えてもらったところ、自分たちがいたエリアよりも奥側に他のレーンがありそこだということ。散々探し周り焦り鬼の疲労でしたが無事に荷物受け取り入国完了です。

空港から外に出たら、もうそれはそれはズートピアのプロモーションが凄いこと!!空港の柱やらそこらへんのベンチやらいたるところにニックとジュディ(ジュディとニック)が!!とうとう来てしまったのですね、ウォルトの祝福を受けたカリフォルニアの地に。嬉しすぎる。
次回はいよいよDAY1、ロサンゼルス観光とダウンタウンディズニー編をお送りします!





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